2018年08月21日
葬儀や通夜では様々な儀式が行われますが、お焼香は欠かせないものとなっています。これは仏や亡くなった方に向けて香を焚いて拝む儀式で、椅子席の式場では立って行うこととなります。そして座敷など畳式の式場で行う場合は立って行うのではなく、正座をして行います。
そして狭い会場の場合では香炉を回しながら行う回し焼香が行われます。こちらは法事の際などにも良く利用されている方法です。基本的な行い方としては、数珠を左手に掛けて右手で行うこととなります。右手の親指、人差し指、中指の3本の指でお香をつまみます。
そして目の高さまで持ち上げて指でこすりながらお香を香炉の中に落としていきます。回数は宗派ごとに違いがありますが、一回〜三回行うこととなります。行う前には遺族に一礼し、祭壇を見て一礼し、終わってからもう一度一礼します。
下がるときは遺影のほうを向いたまま三歩ほど下がり、もう一度遺族に一礼して席に戻ります。香の種類としては沈香や白檀、丁子などを基本に様々な種類が砕いて混ぜられています。そして、キリスト教の場合はお香を使うのではなく、花をささげる献花が行われますし、神式の場合は玉串をささげるといった儀式が行われます。