2019年05月31日
葬儀をするには葬儀業者と火葬場の存在が欠かせませんが、細かい部分を観察してみると各地域でその事情は少々違っています。そのうちの1つに心付けという慣習が存在します。これはチップの日本版ともいえる存在で、不文律の範囲に属しています。
これは現金で渡すように告別式の前日あたりに葬儀社のスタッフから指示されます。そして具体的な金額もその場で書面で渡されて、多くの人はここで初めて具体的な金額を知ることになります。なので普段からキャッシュレス払いばかりしている人は、ここで初めて慌てて現金を用意しなければならなくなります。
心付けを渡す対象となるのが火葬場の職員と、霊柩車やマイクロバスの運転手などとなります。火葬場の職員は本来は市町村運営で火葬場使用料も事前支払いしているし、そこの職員も公務員で副業禁止されているでしょうが、なぜか不文律なので許されています。
これらに渡す金額はせいぜいそれぞれ数千円程度が一般的となります。もう1つ気を付けるべきことは、現金で払うといっても紙幣をそのまま出してはなりません。紙幣は白封筒に包んで、封筒には志など書いておくのがマナーとされます。これらも不慣れな人が多いので、業者のスタッフなどが教えてくれる場合もあります。