2020年09月17日
生活様式の多様化が広がっていますが、近年、殆どが一般葬だった葬儀についても少人数で執り行う家族葬あるいは、通夜と告別式を省略してしまう直葬などが増えているようです。こうした変化には高齢化や家族数の減少、あるいは親族間の付き合い希薄化などが影響しているといわれています。
また、政治家や大企業の社長など、社会に広く名の知られた著名人の葬儀は昔から大きな葬祭場にたくさんの参列者を呼んで大規模に行われてきました。こうした参列者の多い葬儀では通夜や告別式の最中、近親者や親族などが大勢の参列者に接客するため、落ち着いて故人を見送れない欠点が指摘されています。
そこで、近親者やほんのわずかな親しい友人だけで密葬を行い、火葬も終えて一段落後に一般参列者を呼んで本葬やお別れ会を行うケースがあります。密葬参列者の規模は家族葬と同程度の少人数になるので、会食などを省略してしまうケースもあるようです。
従って、参列する人たち以外には葬儀日程を伝えないことが一応のマナーになっているようです。内輪の関係者だけで静かに故人をあの世へ送りたいとする葬儀なので密葬という名称がついている位です。このため、葬儀に呼ばれていない人が誰からか、聞き及んで密葬に参列するのはマナーに反する行為になってしまいます。